このコーナーは、【岸田コラム】へ寄せられた榊原烋一先生のレター集。【岸田コラム】が見据える日本社会の制度疲労についても正面切った一言がある。
榊原先生は、私の中学時代の音楽教師。ブラスバンドでホルンを吹いてた3年間を先生のタクトの下で送った。高校進学時、担任の教師が都立高校を勧めるところ、私立のミッション高校を勧めてくれた。
その後先生とは音信が途絶えるが、大学でアルバイトをしたカトリック系の月刊新聞の編集長だった社会学科の安斎教授(故人)が榊原先生に原稿を依頼し、紙面の編集で偶然再会した。
再び音信は年賀状だけになるが、インターネットの出現で中学時代のメンバーがネット上で再会。榊原先生はマックを操りネット上で再びかつての悪ガキどもにゲンコツを振りかざす事になった。
先生の経歴の詳しい事は分からない。分かっているのは岸田コラム中に書いた範囲のもだけ。存在そのものが肩書きだが、出世もなさりいろいろな事をやられた教育者だ。当然公務員だった。
学校を卒業した後の社会は、いったい学校教育が必要だったのかと思わせるほど、理想の低い社会集団だった。25年間のサラリーマン生活の中で、日本の社会の仕組みは官僚によって作られているとの印象が次第に確信に変っていった。これは公務員による学校教育からスタートしていたというのも私の印象だ。
ネット上で再会した榊原先生は既に退官されているが、日本官僚主義の世界に身をおかれた恩師が教え子にどんな評論を下すのか、私にとっては「35年ぶりの真実」という興味がある。
岸田 徹