安倍内閣は信じられない せこいにっぽん そんなにけちって 何処へ行く

安倍内閣不信 その2

榊原烋一 【サカスト】
2006年12月9日(土)寄稿
12月11日アップ

小泉さんの後をついでさっそうと登場した所までは良かったけれど、安倍さんどうもここの所すべてがうまくいかない。郵政反対議員の復党問題がケチのつきはじめ、これですっかり党になめられてしまった。

政治家とは恐ろしい、運が消えるとことごとく弱り目に崇り目状態になってしまう。そこへ行くと小泉さんは付きについていた。面白いように時の運が作用して無事に任期いっぱい勤めあげた。

それをひき継ぐことを前面に出した安倍さん、実際にすぐ必要とも思われないことに夢中になって本当に必要なことは与党にことごとく反対され修正されてしまう、一つ譲歩するから足下を見られてつまらないことでも譲歩せざるを得なくなる。

こうなるのも、今、日本が一番問題としなければならないことを最前面に掲げて戦う姿勢を見せないからだ。まっ先に課題とすべきことは美しい日本なんて抽象的な問題ではないはず。借金まみれ日本からの脱出のはずだ。このことを掲げてその解決のためならどんな抵抗も排除して戦います、とでも言っておけば、道路特定財源の問題だってあんないい加減な修正をされずにすんだはず。

それをよせばいいのに憲法改正の布石とするつもりなのかどうだか教育基本法の改正だとか防衛庁の昇格だなんて何時やってもよさそうな問題を先にするから、国民の目は政治にはまともに向き合わなくなる。そうなれば当然、小泉さん時代に不満が溜りっぱなしだった族議員が首を持ち上げる、自分たちの縄張りを侵されていた役人どもも立ち上がる。指導力のなさが明らかになってしまったからだ。

そんな中でアメリカの様子もおかしくなってくる。これはおかしくなる方が当然でイラク戦争はいつまでたっても解決の様子が見えない、へたをすれば内線状態になりそうだ.アメリカは仕方なく大兵力を釘付け、この費用が1日あたり3億ドル。金額もともかくアメリカ兵の犠牲は3、000名に届こうとしている。イラクの犠牲者は10万単位になってしまった。敵と味方とを問わず死んだ人にはそれぞれに親も家族もある。こんなことをいつまで続けて行くのか。サカストでは開戦当初からこの戦争はパンドラの箱を開けてしまった、と指摘したはず。

運がいい小泉さんは、まだアメリカの世論がここまで来ない内に陸上自衛隊をひき上げてしまった。残っているのは航空自衛隊、これのひき上げ時期は極めて難しい、本当にアメリカが手を引くことになるまで我慢しているか、その間に万一事故があったなら日本の世論はどう傾くか。この問題でも安倍さんと防衛庁長官とがニアミスを起こす。

話を戻して小泉改革にとってよくも悪くもこの人を忘れてはならないという存在だった竹中さん、彼は善悪はともかく学者の中でこんなに打たれ強い人がいたのかと驚かされた存在だった。それは竹中個人の性格でもあっただろうが、やはり背後に控えた奇人の存在が大きかった。そしてともかくあの金融惨状の日本をここまで立ち直らせた功績は大きかった。

その後をひき受けさせられたのが太田女史、彼女も経済人として名の知れた学者だし、改革の線は竹中氏と路線を同じくする。しかし、バックに控えている首相が現在のていたらくでは気の毒だが成果をあげるのはかなり難しい。

運が悪いときには悪いことが重なる、せっかくこの際日、中、韓の首脳と顔突き合わせて六か国協議の下相談をと張り切っていた安倍さんだったが突然東アジア首脳会議が中止となってしまう。各国の首脳を集める国際会議が開催直前に中止となる例は歴史上まずそんなにあることではない。当然開催国の事情がそれほど緊迫していたのかと分ったことはいいけれども、安倍さんにとってこれも大きなケチのついた出来事の一つ。

政権がいつまで持つか持たないかは政治屋にとって大問題だろうが、日本がどうなるかは国民の大問題なのだ。せっかく少しずつ既得権が壊され、政治の透明性がもたらされるかとの国民の期待はこれですっかりぶちこわされてしまった。日本は再び地元密着、ばらまき行政、既得権重視のひと昔前へと逆戻りだ。

国を愛する心なんて国民に号令する前に、お膝元の政治屋さんや省益にだけしがみつく役人さん方にこそ、この国の現状をどうすれば国を愛することになるのか、総理大臣自ら指示を下すことがあなたの役割なのだ。

余計なことだが、学校現場の視察とばかりに新宿区の小学校へ行ったのはよかったが、小学生に靖国参拝するんですか、と質問されて大弱り。しかも給食の食べ方の美しくないこと、御飯を口に入れて噛んでいる間にまた次の御飯をかきこむ。あんな行儀の悪い食事の仕方、だれがしつけたんでしょうね。忙しいのならむりに食べなくたってよかったでしょうに。

安倍内閣は信じられない

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