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榊原烋一 【サカスト】 |
【岸コラ】の場所をお借りして自分の意見をおしゃべりしているうちに、いつしか【サカスト】なるページをもらってしまった。もともとここに投稿したいきさつは【岸コラ】主筆がたびたび述べている通り【岸コラ】に対しての意見をしゃべる場のつもりだったのに(注)、このページを借りて自分勝手な意見をしゃべる場としてしまったことに気が付いた。というのも最近の2回の【岸コラ】の評論に再び賛成の意見を投稿したくなったからだ。
大戦争のまっただ中に青春時代を過ごした私たち世代、しかも同世代としては幸いなくらいのレベルの教育が受けられた私たちは、今の日本のあり方に極めて憂慮しなければならない感じを持つだけに、伝えられることは伝えておかねばという気持ちが先に立ってしまうのだ。
韓国との竹島問題、これは【岸コラ】のいう通り、戦後の日本が主体的な主張をためらっているその時に、抗日最前線にいた当時の李韓国大統領が勝手に作った国境のためだ。これはソビエトに理由なく奪われた北方領土と全く同様だ。
その当時はアメリカ対ソビエトの冷戦の間で、ソ連は怪しからぬという国民多数の後ろ楯があったからこそ、現在までも北方領土は日本のものという世論が形成され続けている。ところが竹島問題は日本政府が問題を荒立てようとしなかったために、教育の場でもほとんど触れることなく過ごしてしまったから、現代の日本の高校生あたりに聞いてみても、へーっ、そんな島どこあったのくらいの感覚しかもっていない。
韓国の教科書では、植民地時代の日本がいかに民族を弾圧したかということを学校教育で徹底して叩き込んでいる。その中に真実がないとは言わないが、特に領土問題に関しては竹島は自国の領土であると教え込んでいる。そして小泉首相の靖国参拝などに便乗して国民感情をあおっているだけに、先日の事件はこの先どうなるかと大いに気掛かりだった。
幸いに日本の海上保安庁が出動寸前という事態になって一応外交交渉でケリをつけることは出来たが、将来にわたっての紛争の火種であることには違いなかろう。この際の日本の判断は正しかったと賞賛できる。いくら平和主義者の私だって竹島が日本固有の領土であることは全く正当な主張であると大いに叫びたい。
この問題は植民地時代に朝鮮民族に対して行った政策の是非とは全く別の問題だ。しかしそれらをできるだけ触ろうとしなかった歴代政府の責任でもあるし、結論的には日本国民の事なかれ主義が今日の結果となったもので、その点は私たちの側にも責任があると言えよう。やはり戦後一貫して非は非、是は是と割り切ることが出来なかった日本のあり方は今後若い人たちの手によって正して欲しいことの一つだ。
いつも言うことだが、靖国問題、とりわけ戦犯合祀の問題は他国から言われる以前に日本人自身がおかしいと考えるべき問題なのだ。そして日本の植民地支配のあり方に極めて不適切な事実があったことも日本人自身が考えることだ。しかし、自国の領土を理由なく奪われていることに対しても真剣に考えるべきことであるはずだ。それは優れて外交の問題であり、両国間でどうしても結着がつかなければその時こそ為政者の大好きな国連だろうが国際司法裁判所だろうがどこにでも堂々と持ち込めばよいことだ。
外交当局がそのくらいの意気込みを見せ、それをマスコミが書き立てれば軍事勢力に頼ることなく国際的な関心を惹くことだって不可能ではないと考える。国連の常任理事国になることにばかり精力を使う前に、自分で出来ることは自分でやってみたらどうなのか。
もう一つの問題は最近の日米関係だ。日米安全保障条約は戦後それなりの意義を持っていたことは疑う余地はない。しかし最近の日米関係は【岸コラ】でも指摘するように異常な状態だ。つまりアメリカの戦略のままに日本は動かされていると見るほかはない。日本から外相、防衛庁長官が(これだっていつ防衛大臣だか国防大臣になるのか分ったものでないが)首をそろえてアメリカ参り、相手も心得たもので国務長官と、軍人からさえ余り評判の良くない国防長官が出迎え。結論としてまたまた膨大な負担を請け負ってくる。
政府当局者は日本の防衛のためと強弁するが、現在のようなグローバルな世界で果たしてどこが日本に対する侵略戦争を起こすと言うのだ。ましてや北朝鮮の核武装に対するためにアメリカの力が必要だというが、北朝鮮だって馬鹿ではない。ひょっとすれば将軍様がやけになってミサイルの1発くらい発射する事態があるかもしれない。しかしそんなことをすれば日本人も何万人か死ぬ可能性もあるが、同時に北朝鮮は即座に地図の上から姿を消してしまうことも分っているはずだ。
核の問題とは、現代では既には先に使ったものはやられるというほど世界中に散らばってしまっているのだ。だから逆に使えない。どこかが一発でも使えば世界中の核保有国はいっせいにそれを使用する理由付けが出来てしまう。となれば戦争どころではなく人類が滅亡してしまう状況になる。今のところ最も危険なのがテロによる使用ぐらいかもしれない、これは現在ではもっとも防ぎにくい問題だ。だからこそそれを使わせる口実となるような行動を取ってはいけないと言いたい。
地政学的に見れば日本はアメリカのアジア戦略の最前線にある。しかしそれはアメリカ側から見るからで、中国から見ればアジア大陸の最前線にもなる。かりにアメリカが戦略を変えて中国と手を組んだとなれば、日本はまさに宙ぶらりん状態になってしまう。もしそうなれば最悪で、アメリカと一体のつもりになりきっていた日本だけが叩かれることは必至だ。
世界の情勢は何時どうなるか誰にも予想は出来ない。その中だからこそ現行憲法を役立てるべきなのだ。日本は絶対に自分から戦争はしないと宣言し続ける、そしてどこから頼まれても自国の領土が侵略される事態になるまでは軍事的手段は絶対に用いない、まして自衛隊を海外に送るなどということも決してしない、ただし自国の領土が侵される事態が起これば最後まで戦う覚悟はあると宣言し続ける。憲法9条とは、敗戦直後の日本にとって戦後賠償を極力減らすための一つの手段として極めて有力でもあった、同時に現在の国際情勢の中だからこそ一層それを有効に用いる方法があるはずだ。それこそ独立国の政治、独立国の外交というものだと考える。
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