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榊原烋一 【サカスト】 |
ヒロシマコンサート。やってくれましたNHKさん。つい昨日ヒロシマ・ナガサキの被爆を世界に伝えることが日本の仕事だと【サカスト】で叫んだら。
今日がヒロシマの被爆記念日、その日に平和巡礼2005、世界に伝えよう…すごい期待をもって見ました。そして、がっかりしました。ひょっとして多数の日本人は感激したのでしょうが。
もちろんオーケストラは世界中?とまではいかないけれど若者の混成オケ。そして演奏の合間にそれら外国の青年男女がヒロシマの記念館を見たり、感想を述べたりしている。たしかに日本人の考える国際的な場面だ。もっとも私が一番気に入ったのはアメリカ人と思われる若い女の子の感想。個人的には悲しいけれど…。これってアメリカらしい正直さだ。
だいたいこのコンサートのプログラムってなあに。最初がヘンデルのアリア、これ日本とどんな関係があるの。もちろん歌詞は人間の悲しみを歌っているのだけれど。一番気になったのが、ヒロシマを実際訪れて作曲したと言われるバーンスタインの曲名は知らないけれど鎮魂の曲、詩の朗読は特に許可を得たとかで日本語に翻訳した詩を平幹治朗?さんでしたっけの朗読。そこまではいいとして、それに続いて大合唱団がオラトリオ風なコーラスにはいる、これも日本語と思いきや、どうも違う、なんとこれがユダヤ語ではありませんか。私がユダヤ語を知っているのではないけれど、音楽をやっている人間には、特にカトリック音楽をかじっていると言葉の感じがすぐ分かる。案の定、これはユダヤ教の祈りの言葉を引用したものだった。
バーンスタインは有名なミュージカル“West side story”の作曲家。この人の曲はそれ以外にも好きなものがあるし、指揮者としてもすばらしい足跡を残した人物。彼はアメリカ人ではあるけれど、ユダヤだったのか、と、ここで初めて知りました。指揮をしていた佐渡氏は彼のまな弟子の一人。昔から踊る指揮者といわれたほど大騒ぎをする指揮者、しかしこの指揮はよかった。
ところで問題なのはこんなプロを作ったNHKさんのセンス。今やキリスト教対イスラム教の対立(正確に言うならばユダヤ教対イスラム教)が最も危険な平和問題だというのに、よりにもよってアメリカの作曲家ならいいとばかりにユダヤ教の祈りの歌詞を使った曲を選んだ、それならばムスリムの世界の曲の中にだって平和、家族を失う悲しみの歌、いっぱいあるはず。もちろん日本の古典芸能にだって。
いったいヒロシマ・ナガサキとはどこの国の問題なのでしょうか。そしてこの中で使われた日本人の曲、これが「見上げてごらん夜の星を」。この取り合わせの奇妙キテレツさ。
日本の皆様、私はこんなにセンスのないNHKさんに頼んで世界に発信せよと叫んだのではない、よせばいいのに悲しみのショウを作ればいいとだけ短絡的に金を使うマスコミにはまたまた失望させられました。
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