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榊原烋一 【サカスト】 |
最近マスメディア、特にテレビの報道姿勢が微妙に変化して来た。これまでは、小泉さんの靖国参拝を面白がって報道していただけだったのが、少しずつ批判的報道に変わりつつあるとは思いませんか。
【サカスト】では以前から個人がどの宗教を信じようが、どんな思想を持とうがこれは自由だが、総理大臣が靖国参拝をすることには強く反対を唱えていた。これは厳密に考えて政教分離の原則に反することが明白だからである。
ただし、中国、韓国がこれを口実にして日本攻撃の発端にしたときには、これでますます小泉さんの靖国参拝中止は難しくなったと述べたはず。当然なことで、外国から言われたからハイやめました、では国民に対して今度は言い訳ができない、それじゃ今まで何のために参拝していたんだ、となるに決まっている。
ところが最近のマスコミの様子が少しおかしい。靖国は明治天皇の勅令によって作られた、いわゆる明治政府が国家神道をもって国体の統一性を作るための道具としたものである、あるいは戦争で死んだ兵士、従軍看護婦、軍馬、軍用犬、軍用鳩を祀ったもので明らかに軍国主義礼讃の象徴である、また戦死者を祀ったが自殺した乃木将軍も病死した東郷元帥も祀られていない、いわんや幕末に朝廷軍に反抗した会津藩白虎隊も祀っていないし、西南戦争で賊軍になった西郷隆盛も祀られていないのに、戦争裁判で死刑になった東條首相以下を合祀したのはあきらかにこの戦争を東亜解放のための聖戦と認識しているなどなど、靖国の批判と思える報道がやたらに増えて来た。
折しも天皇はこの戦争の犠牲者の霊を弔うために前例のないサイパン訪問をされている。天皇は口には出さないが、自分の父、昭和天皇のために万歳を叫んで婦女子までが自殺したバンザイクリフ、スューサイドクリフが存在するサイパンへの謝罪訪問であるかのように。
靖国問題では更に、日本の台湾併合の際に最後まで抵抗した台湾先住民族が、この大戦中には日本側の義勇軍にさせられ、戦死者が靖国に祀られたことに抗議する姿も登場したし、お寺の坊さんが伯父は仏教徒なのに死んで神にさせられたのは問題だ、など、少し前ならテレビが自ら報道を自粛しただろうような事実まで少しずつ流しはじめている。
マスコミ各社が最近の日本の右傾化を憂い出したのだとしたら、それはそれなりの見識だとは思うが、そこにはそんな単純な論理だけで済まない問題が隠れていそうだ。私が個人で考えただけでも、対中投資が捨て金になることを恐れる経済界の圧力、近隣所国とは仲良く付き合うべきだとの常識論、はては日中問題に神経を使うアメリカからの差し金、など疑い深くなった戦中派にはマスコミの変身を疑う数々の理由を考えてしまわずにはいられない。
さて、このような傾向で困るのが当の小泉さんだ。彼は国民の支持があるからこそ強気に出られる、もとはと言えば論理のないおしゃべり女、田中真紀子人気に負ぶさって登場した人物、そしてマスコミを巧みにあやつって来た総理だ。もちろん彼の唱えた構造改革論はある意味では正論であるし、未だに改革を必要とする分野がこの日本の至る所に残っていることも事実である。
しかし、いまや日本の政治家は大衆受けがしなくなったら政治生命は終わると考えなければならない。マスコミがこぞって靖国批判に回りだしたとき、彼はどうすればよいのか、だいたい自民党の中に郵政改革反対議員がいくら増えても、マスコミ受けする後釜がいないという事実を知っているからこその小泉さん、ここらで起死回生の秘術、衆院解散などの手段に出るだろうか。もしそうなればマスコミはこれを靖国解散と名付けるだろう。
全く話変わって、私の嫌いなナベジョンイルさん、しばらく身を隠して荒波を避けていたが、1リーグ制は頓挫、セ・パ交流戦の意外な人気、巨人軍の成績低迷と視聴率低下に危機感を持ったか、ついに切り札、長島登場と来た。しかも7月3日日曜日、都議会議員選挙当日、試合は巨人対広島の最下位争い。人寄せパンダの長島さんは気の毒だが、それよりも各マスコミが選挙より長島報道に熱を入れるばかばかしさが目に浮かぶよ。
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