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榊原烋一 【サカスト】 |
【岸コラ】が少し触れていたけれども、またまたエコルックの再来だ。今回は省エネという環境問題から考えての結果だから、大平さんのときのような石油問題(今度も値上がり防止か)よりいくらかは長続きするのかもしれないけれど、まったく日本人ってどうして何をやるのも上から指示が出ないとやらない、またはやれない国民なんだろう。
今度は総理大臣ばかりか、経済団体までの動員だ。つまり会社なら社長がネクタイ外さなければ、社員は誰も外せないってわけだ。逆に言うと、社長が外せば社員は否応なく外さなければならいってこと。自主性なんてどこにもない国民なんだ。クールビズなんて名ばかりかっこよくしたところで、やることは変わってない。
【サカスト】で触れたが、私は教師のとき区からこれを着ろと命令されて配給された上っ張りをついに最後まで着なかった、私の趣味が許さないからだ。暑けりゃ脱ぐ、寒けりゃ着る、これが当たり前。ただしマナーを重視される機会は別物だ。これを称してT.P.O.と言う。
昔、組合教師(私もそうだったが)の中で卒業式にも、とっくりセーター(古いね、今はこんな呼び方しない)で出て来たのがいる、いくら何でもと注意したら、これは労働者の制服で恥ずかしいものではない、と豪語した。そこで私も反論した。そんなら君は友達の葬式にもこれを着て行くんだね。彼は沈黙。翌年からはきちんとスーツで出て来るようになった。
マナーとは言ったものの、ほとんどが習慣に過ぎない、明治の紳士淑女が欧米に習った結果なのだから。あの時夏は浴衣、と決めておきさえすれば、ハワイのアロハと同じで浴衣が正装になっていたかも。
こんな国民だから上の人が言うと、おかしいと思っても文句は言わない。郵政改革に反対する人は、過疎の村から郵便局が消えてしまうと騒ぐ、それなら新幹線が通ったために交通機関が何もなくなった村はどうするんだ、そのくせ新幹線はどこでも誘致合戦だ。
地図を広げれば分かる、日本は北は北緯45度から南は北緯24度までの南北に長い国、ヨーロッパならばフランスの南部からサハラ砂漠のまん中辺、北アメリカならカナダとの国境からメキシコのまん中までに位置する。戦前はこれに樺太の南半分、そして台湾があったからもっと南北に長かった。
もちろん海流や風向きの影響を受けるから同じ緯度でも気温は地域によって違う、しかし一般にヨーロッパの夏は涼しいし短い。太陽の位置は緯度が同じ所は全て同じ。したがって日の出、日没も南北では全く違う。こんな国が一緒になってサマータイムだなんて騒ぐのも不思議だ、これも戦後一時実施したが悪評に耐えかねて中止になった。婦人専用車も同じで、戦後各鉄道会社がこぞって実施したがこれまた中止。
こういうことは自然に任せておけばよい、ただその頃に比べると痴漢が遥かに増えた、と言うかもしれないが、当時は女性がもっと美しい姿だっただけだ。言うならば男が手を出しにくい姿をしていただけ。
戦前の国定教科書、小学校1年生の国語の冒頭にはサイタサイタサクラガサイタとあった。戦前はひらがなよりカタカナを先に教えたのだ。日本全国4月にはサクラガサイタのだ。おかしいと思っても誰も文句は言わない。今から考えると桜前線がどこまで行ったかを毎日テレビが報道しているのだから、昔の人間はバカだったと笑うかもしれない。
それと同じことをあと50年もしたら、日本でネクタイやめたんだって、とかサマータイムなんてのが考えられたけれど誰も文句言わなかったそうだ、バカだね、ってなことになっているかも。その反対に、みんな別々、好きなもの着ていました、となればしめたものだ。
話変わってNOと言える日本、なんて言っていたご仁、足下からNOと言われて青くなる、なんてのもお寒い限りだ。おまけに週3回しか出勤しないことまでばれてしまうとは。私が嫌いな人間というのはだいたいこの手の人間だ。
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