来年度予算をそろそろ決めてしまわねばならないこの時期の国会、どこの省庁も来年度の予算を減らされてはと、族議員総動員で必要性を訴える。
【岸コラ】で前に書かれていたように、日本の借金はすごい。だいたい歳入が40兆くらいしかないのに歳出は80兆、そのための国債の借り換えだけでも毎年40兆、つまり借金分を借金している道理。そんなにしても赤字は果てしなく続く。
そこで小泉さんは構造改革、規制緩和、地方分権、特殊法人改革などあの手この手で借金返しに大奮闘、もちろんその裏には財務省の面々、こんな状態まだまだ続けていれば日本はいずれ破産と総理を焚き付ける。気を落ち着けて考えればこれはもっともな理屈、借金はいつか返さねばならない、今税金を払っている人間が返すのか、将来の日本国民が返すのか、とにかく返さねばならない。
そこで出て来るのが増税、これが一番簡単だ。お父さん、借金どうにもならないからもっとがんばって収入増やしてよと頼まれて、おいきた、もっと働くよ、だけど働く場所を探して、てなこと言って夫婦喧嘩を起こす家庭みたいな状況だ。
増税も仕方なかろう。ただし、税金の原則は公平性にある。そもそも収入の捕捉をいい加減にしておいて定率減税を廃止なんて、それまで源泉徴収でがっぽり税金おさめてた人と、自営業でうまくごまかしていた人とを同じ率で増税を承知しろなんて騒いでもおいそれとは受け入れられない。公平を保つためには国民総背番号制にするより仕方ない。個人情報がうるさく言われる近ごろだからこれも簡単に実施できないと政府は及び腰。現実は実施してもかまわない国民がほとんどで、反対しているのはこれまで税金ごまかしていた連中だけなのかもしれないぞ。
もちろん、歳出を減らせばよい、これも省益あって国益なしの役所及び民意の代表といいながら最終的には自分の票稼ぎのことしか念頭にない議員。この連中も既得権の防御に大わらわだ。特殊法人をとにかく潰そうと頑張ってはみても、道路公団はいい加減な決着、次の郵政改革もどうなることやら。もたもたやってる内に頭のいい天下り連中はばっちり儲けて、はいさようならだ。
今日辺りの国会では防衛庁が噛み付いて来た。小泉さんは財務省に言われた通り歳出減には聖域なしとつっぱねる。しかしこれもちょっと難しくなって来た。
イラク出兵から始まって北朝鮮核問題、中国潜水艦国境侵犯事件、そして国内では大地震災害、いずれも自衛隊の価値が高まる一方で国民の期待も大きくなってしまった。
そもそも靖国問題も総理が蒔いてしまった種、拉致問題がこんがらがっているのも平壌宣言を結んでしまった総理の仕業、そしてイラク出兵も総理の大英断の結果、蒔いた種は刈らねばならぬ、これは昔からの諺だ。
みなさん総理をこのまま続けて応援しますか、それともそんなこと私に関係ないと傍観し続けますか。
国民の期待を受けて防衛庁は強気、予算減額は絶対に駄目と吠えている。なんだか昭和の初めに戻ったような雰囲気だ。あの時も日本は大不況、大学出ても就職がない、農村では不作が続いて娘を売りに出す、世界的な軍備縮小の波の中で日本もそれを実施した。怒ったのが軍人。そこから軍部テロにつながる。5.15事件、2.26事件を経て議員も役人も軍隊に頭が上がらなくなってしまう。その結果はご承知の通り。
他人事ではなく心配になる。政治家諸君の中に、次回落選してもいいから国のために正論を貫こう、と本気で頑張ってくれる人がどれほどいるのか心もとない限りだ。
2004年12月3日(金)寄稿
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