可哀想なニュース。東京の私鉄の線路(これは古い、レールと言うのか)に、酔っぱらった大学生が置き石をして、それも午前4時かそのへんだ、それをまた見ていた人がいて現行犯逮捕されたって。とにかく本人達は未然に逮捕されて良かった。これでもし列車転覆なんて事になったら、何千万円払わされたことか。まして死者が出ればそのあと一生払いきれない民事訴訟の場に立たされる。犯人は18歳とか19歳、補償能力はありっこないから、親が払わなければならないかも。しかし大学にまで行った子供が、毎日毎晩何をしているかなんて知ってる親はまず100%いるはずがない。今の親は本当に可哀想だ。
私たちが子供の頃なら、男の子のなん人かはレールの上に石を置いたり、あるいは鉄くぎをおいて、電車にひかれてぺちゃんこになった釘を、持って帰って今度は一生懸命に研いで、小さなナイフを作ることがはやった。その頃の電車と言うのは、精々2両連結、車内はがらがら、だけれども近所の大人に見つかったら大変だ。このガキ、と一喝されてこれからもうしません、とべそかいて帰ったものだ。
こういう機会が今の都会にはまったくなくなった。しかも、大学に行くためにはお勉強だけ、小学校の頃に夜まで遊んででもいようものなら、そんなに遊んでいたらお父さんみたいになっちゃうよ、と母親の厳しい一言。
だから 昔なら小学生の低学年でやるようなことを、大学生になってやっと覚える。そのときには世間様は子供のいたずらとして見過ごしてはくれない。まったく反対に、小学生の殺人。これはテレビ見ていたからなのか定かではないけれど、とにかくパソコンでの悪口が元になったと言う。
これも昔は、耳年増と言った。(読めるかな、みみどしまって)大人の遊び場で育った子供達は、実際に大人達が何をしているか、もちろん実体験がないまま、わいせつな言葉を平気で使った。その頃の大人はよかったね、そんな子を怒るんでもなく、いやだねこの子は耳年増なんだから。これで終わり。
今ではどうだ、青少年健全育成のスローガン、これ掲げるとどこの省庁でも予算が取れる。法務省、厚労省、文科省、警察庁エトセトラ。お役人は取れる予算なら何でも取りたい。マスコミはこれが子供の未来に大切と煽り立てる。その反面大人が喜びそうな番組がゴールデンタイムを占める。さいごに、なぜこの子が、と学者先生が稼ぐ。
けれどもそれを一身に引き受けさせられる子供の身になってみてごらん、それこそ大学にやっと入ったから、せめて小学校のときにできなかったいたずらしてみたい、また反対にテレビやネットで見たことが本当だと考えて、大人の建て前に気付かず事件を起こしてしまう。
結論、すべて大人のせいなんだ。
2004年6月4日寄稿
この記事の読者数:
![]() |
![]() |