出来レース?

大騒ぎをした「年金法案」今晩こそ激突必至、とマスコミは騒いでいた。民主党岡田幹事長も、徹底抗戦を叫ぶ。ところがあっという間に厚生労働委員会で可決。本会議なんて議員自身が「お経読み」と自嘲するように完全に形式だけ。

さあ、ここで考えよう。なんだか出来レースのうさんくささを感じませんか。最大野党は修正案こそ出したものの、一応は賛成したも同然。特に岡田さん、まさか大将になるとは思わなかったから、この終結をどうするか。仕方ない、自民党の多数を頼んだ暴力という結果にすれば双方痛み分け、とにかく参院選挙を控えどっちも大半の国民が疑念を持つこの法案の処理には困惑していた、となればお互いに、公明党を敵にしないように裏取り引きで痛み分けに。

さて、では次の参院選、双方ともこちらが正しい、相手にはこんな悪がある、で非難合戦になることは目に見えている。選挙民はどうする?道路族、鉄道族、郵政族の皆さんはここぞとばかりに利益誘導を売り込むことは必然、利害関係の大きい業者、県民はとりあえず投票に行く。しかし一般国民の何%が投票に行くのだろう。こんな議員連中のあり方に信頼をおくはずのない国民が、しかも衆院とちがって自分の生活に直接関係があるとも思えない参院選挙、ましてや夏休み、どれだけ投票に行きますか。読者の皆さん、自分はどうすると考えますか。

ちょっと前、ベストセラーになった「もし世界が100人の村だったら」。この編集者は後で知ったのだが、私の後輩に当たる女性だった。この方式を借りてみると、100人の村で選挙権を持っている人は60人います。その中で選挙に行った人が半分の30人でした。そして当選した人は5票を取りました。

となったら当選した人は、村の人の総意を担ったと言えるでしょうか。こんなお話になりそうではありませんか。公職選挙法も早く改正する必要がありそうです。

2004年6月3日寄稿

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