なにかきな臭いな

拉致家族問題、取りあえずおめでたい。なにをやってもけちをつけたがる日本マスコミは、そのくせ一面トップ、社会面では今日の地村さんがどうした、蓮池さんがどうした。そして曽我さんはどうしているか。そのうえ横田さんがケチ付けると、とたんに横田さんに非難が出る。これってほんとうにおかしな報道ではないのかな。

今まで20数年間、あるときは北朝鮮こそ夢の国、あるときはけしからん独裁国、その間日本の政治家がいかに汚いことをしていたか、あるいは役人達が自分のいる間だけは問題を起こさないように、とひたかくしにしていた事実があったはずなのにどんな報道をしていたの。

それを真に受けて国民のおおかたは一喜一憂、大丈夫かね。皆さん、テレビ、新聞の伝えていることは嘘ではない、けれどもそれは流す方の主観というスクリーンを通した事実に過ぎない、という理知的なまなざしで受け止めて下さい。

地村さん、蓮池さん、この子供達の今後を考え深い人間なら本気で考えましょう。彼等は生まれながらの北朝鮮育ち、幸いにご両親が日本人だから一応将来に期待できる、としてもこれからの彼等の人生は大変だ、もちろんまだ生きているかどうか不明の被害者、これももっと早く日本が主体的に動いていれば、少なくとも犯罪だということだけは国際的に立証されていたはず、逆に言えば今騒いだって時効になっている、この責任は歴代政権、そしてそれに加担してうまい汁を吸っていた多数の日本人、それを知って報道をしなかったマスコミが負うべきなのだ。

今マスコミは、昔からそうだったかのように北朝鮮は独裁国とわめいている。しかし独裁者というのは、命がかかっているのだ。政権を失ってもあとは年金もらって、勲章もらってなんて世の中ではない。まして、その取り巻きだって、負ければ戦犯扱いになる。だから相手は本気。

ところで、ジェンキンスさん、これは日本にくるべきではない。コラム主筆が述べたように法律的になんの問題もない。しかし、アメリカの脱走兵が日本の法律で守られるからといって日本で幸せな将来が保証できると思いますか。私は結論として、どこかで再会し、その後思いきって彼の母国であるアメリカで刑を受け、その後家族一緒にアメリカに暮らすのが最善だと信じる。生きている限り、彼にとって本当の自由は日本にはあるはずがない。

私の同級生20人ほど、毎月テーマを変えて話合いをしている。昨日もその会があった。

昨日は、海洋資源と日本、スピーカーは、国際会議にもまだ出ている現役。その話で驚いた日本漁業の自給率は、いまや50%を切っている、しかも漁業従事者の大半は60歳以上、つまり農業問題と同様の状況になっている。そして資源保有国がほとんどの海洋資源を占有する状況だ。しかも日本の大企業は世界を駆け巡って魚の値段を釣り上げている。

マーケットだけ握っているのが日本の企業だ、しかし資源を持っているのは外国。食って行けなくなった国はどうする?これまでは金持ちだからのんびりしていられた。けれども借金大国アメリカ、日本が転べば親亀も転ぶ、そのとき親亀はもちろん子供捨てて逃げ出すはず。

さて、ほったらかされた子亀、きっとよちよち歩きながら、もっと弱い餌を探さねばならない。最近の政府は、そんな方向を見て弱い餌を探し出している、それにマスコミも乗っかってくる、そうしないと取材は許さない、なんて恫喝される、マスコミは完全になめられているってこと。

石原都政は君が代を歌わない、立たない教員は処罰、これってネオコンよりすごいこと。私と同世代の連中の結論、もう一度同じ目に遭う前に早く死んだ方がよさそうだ、これがまじめな結論だった。なんと言ってもその時代を生き抜いていたじいさんばかりの結論だからね。

2004年5月27日寄稿

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