丁か半か

小泉さん、大博打、これが成功すればとにかく歴史に残る大宰相になる。田中角栄さんが日中国交正常化を成し遂げたように。しかし大丈夫なのかしら。ただ、お役人様は庶民の感覚が全く分からないのだからそこが危険に思える。もともと約2年前に、電撃的な首脳会談にまで持って行けた外務省の秘密交渉は確かに表面的に成功した。

ただ、それは5人の拉致者を日本に帰す所までの成功でしかなかった。外務省の役人にとっても、相手側の将軍様にとってもここからが誤算の始まり。北朝鮮はとにかく5人を帰してみよう、外務省は取りあえず帰してくれたことで自分たちの大手柄、皆様拍手喝采で幕引きと思いきや、どっこい帰った家族は戻りたくなくなってしまう。こうなるとマスコミもその家族の背後であおりにあおる。ここでお役人は大困惑。北からは日本は嘘つきと吠えられる、それは正しい、あの時外務省のスケジュールには、家族が北朝鮮に再び帰るときのお土産をどうするかを計画していたことまで暴露されてしまっているのだから。

本来主権国家の国民を、不法入国の外国人に人さらいまでされたことは国際的な大問題であったはずなのに、当時の日本の政治の世界では頭下げて北朝鮮様を持ち上げていたことにも問題があったはずだ。そしてそれをマスコミまでも喜んで堤灯ぶら下げていたのも忘れている。少しだけこちらが優位になると態度豹変、これもあまりみっともよくないお話。

こうなれば失地回復しかない、もともと強運で鳴らす小泉さん、ここは得意の丸投げ、役人の言う通りもう一度出かけて運を試してみようか、もちろんその裏には今度こそ手柄をあげてもらって頭撫でてもらいたい面々がいる。

いずれにせよ、私も批判するだけではなく今度こそ成功をお祈りします、ですが、何でもお役人が整えてくれた道に乗っかって行くのは危険ですよ。まして今回のよに予告してしまったとなれば、マスコミだって2度目の訪問に表面的に成功を祈るような顔をしていても、結果が思うようなものでなければ文句付けようと手ぐすね引いて待っている、どちらかと言えば、内心失敗することを願うような空気があるようだし、それが今後の世論をまた大きく動かしてしまうでしょう。賭けが当たることを願いながらお手並み拝見しています。

2004年5月17日寄稿

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