ちょっと旅行をしている間に、教え子だったお嬢さんが亡くなってしまった。休暇を作るために前後に仕事を移してしまったために、葬儀にも顔を出せない始末。しかもこの方のおかげで、このコラムの主筆とも腐れ縁を作ってくれた言わば恩人みたいな方。
今年78歳になろうとするじいさんがグアムでのんびりしている間に、まだ50歳そこそこの教え子が亡くなってしまったのでショックが大きく、この欄のキーボードに向かう気もなくなっていた。しかし、元気を出してまた投稿するのも彼女のため、と机に向かうことにする。
なんでグアムだったかというと、かつて私が仲人をし、その夫婦が今度は私の息子の仲人になったという珍しい男がいて(仲人とは日本流で、実はみなカトリック信者だから正式には証人=Witnessといって結婚証明書にサインをする人間だ)これが永年アメリカの航空会社に勤め、最後は成田支所長をやり、昨年定年、それが再雇用でグアムに単身赴任して寂しいから来い来いと言ったのが一つと、娘の亭主がマイレージがたまり期限切れになりそうと言うのがもう一つの理由。ということで50歳の長女、37歳の次女とその娘2人を連れ、女4人の引率責任者?として出かけた。5歳と3歳の孫がいるので退屈しなさそうなホテルを調べると、通称P.I.C.正式にはPacific Island Clubというホテルがよさそうだということになった。
早速グアムの男にメールをすると、なんとP.I.C.の支配人(これがジャクスンと言う人、ただしマイケルではなかった)が友人とのこと、ではなるべく割り引きをと依頼しておいた。空港まで迎えに来てくれた彼とホテルまで行ったが、昼間だったので彼はまだ用事があると帰ってしまった。無事チェックインして部屋に入ってみて驚いた。
予想より狭く、しかも猛烈にかび臭い、あそこは湿度が高い上にきっとしばらく空いてたのだろう。頭に来たのですぐフロントに行った。そして娘と3人で猛烈に抗議、しかし相手は今日は週末だから空いてる部屋はない、とにべもない。そこで、とにかく部屋へ来いと連れて行く。この部屋にどうやって5人が寝られるか、しかもこの臭いはなんだ、てなことを下手な英語で文句を言った。また、日本ではこのホテルがベストだと聞いたからここに決めたのだが、こんなホテルなら他を探すとおどしてみた。
するとしばらくお待ちをとか言って降りて行き、すぐに名前を確認する電話が鳴った。改めて名前を告げると、申し訳ありません、お名前を間違えました、なんてへたな言い訳と同時に、お部屋が空きましたので移って下さい、ときた。行ってみると、なんと今度は見晴しの好い、広いツイン、しかもコネクティングの二部屋。そして恐縮ですが10$高くなりますだってさ。1泊1000円くらいの差でこの待遇の違い、やはり外国へ行ったら文句は言ってみるものと痛感した。しかも翌朝、今度は日本語ぺらぺらのコンシェルジエから両方の部屋に電話があり、お部屋はお気に入りましたでしょうか、料金もお約束したお値段にいたしますのでご心配なく、なにかお気に触ることがございましたらご遠慮なく私どもへ。ですって。謙虚さは日本人の美徳ではあると信じているが、海外ではやはり自己主張だね。
というわけで無事4泊5日を過ごして来ました。
2004年3月2日寄稿
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