国民の祝日ってなに

正月が終わったと思ったら、すぐ連休。学校へ通っている子供達は嬉しいだろうけれど、なんでこの日が休みなの?となるとよく分からない。カレンダーを見ると12日が成人の日となっている。かつては15日だったはず。今では1月の第2月曜日となってしまったから年によって日にちが替わる。ちょうどキリスト教の復活祭と同じように移動祝日になった。だからだれもなんだか分からないけれどとにかく休みという印象しか持っていない。

「国民の祝日」とは1948年法律で決められている。当初は元旦、成人の日、春分の日、天皇誕生日、憲法記念日、こどもの日、秋分の日、文化の日、勤労感謝の9日だけだった。しかもこれは、戦前の祝日と同じ日の名称を変えただけのものが多い。たとえば、元旦は戦前の四方拝、天皇誕生日は天長節、文化の日は明治節、春分の日は春季皇霊祭、秋分の日も秋季皇霊祭そして勤労感謝の日は新嘗祭(にいなめさい)というような案配だ。それが次第にふえて今では14日くらいある。これは世界でも珍しく祝日の多い国だ。そのうち4日は移動祝日、となると子供達はまず何のためのお休みなのか、全然意味が分からない、大人だって祝日が何の意味を持つか、聞かれてすぐ答えられない人が大多数ではないだろうか。

では、なんでこんなに休みが増え、しかも日曜日に重なるときには次の月曜日に振り替えようとまでしたのか。思うに、こうでもしなければ日本人は働き過ぎて休みを取ろうとしないからではないのか。つまり、おかみが命令して休ませないと休もうともしないからでは。

けれど、ここでおかしいことが出てくる。休みが増えたけれど、学校も企業もやる中身はますます増える。それを少なくなった日数で消化するから、結局学校の先生は大忙し、企業戦士達はサービス残業が平常化しても文句も言わないで働いている。やはりおかしい国だよね。お盆と正月だけ道路も交通機関も満員、それでもそこ以外に自分の意志では休むことができない国なんて。

2004年1月9日寄稿