地上波デジタルが放送をはじめた。もちろん今すぐテレビを買い替える人がそれほど多くはないだろうが、いずれそのうちに受像機も対応したものに買い替えなければならなくなるだろう。12月1日からのNHKの必死ぶりはすさまじい。民放もこれにおんぶしていれば、宣伝費をかけずにすむから文句が言えない。電波を有効に使うのだから、私もこのことに文句を言う気はさらさらない。
ただ、また日本テレビがやらせで問題になった。テレビのやらせなんかは昔からあったことで、どこの会社も明日は我が身と思っているはず、娯楽番組ならともかくニュースだってやらせをしなければ番組が持たないのだから。
ということは、情報伝達の媒体ばかりがどんどん進んでいるのに、送るべき内容、つまりコンテンツが不足してしまうから仕方ない。だから中身はまさに使い捨て状況、とにかくその場だけ受ければいいのだ。
可哀想なのはそれにのっけられている人だ。視聴率をあげようとインチキをする、やらせをする、そして有名になりたい若い芸能人が明日は忘れられてしまう歌を歌う、変なアートを作る、テレビに出たのが本物だと思って、つまらないラーメン屋に大行列ができる。突然流行が変わるから、昨日の英雄も今日はホームレスだ。なんというすさまじい競争社会か。
昔モノクロのテレビ時代、カラーテレビが始まったとき、一般庶民には受像機が高くて手が出ない、そのときNHKはモノクロで我慢している貧乏人をあざ笑うように、この番組はカラーで放映しています、のテロップ。
歴史は繰り返す、繰り返すたびに貧乏人が知恵をつければいいのにね。
2003年12月4日寄稿