NHKの日曜日の番組は全くつまらなくなった。お宝映像クイズにしてもやらせ見え見え番組、ただ古い映像をどうしたら面白い番組にしようか、まあNHKらしい官僚趣味、だから毎週工夫して墓穴を掘る形。

しかし今晩の番組で懐かしい思い出が浮かんだ。日本中が浮かれていた万博、君たちが中学生の頃か?もう私はすごい貴族趣味になっていたから、なんでこんな混雑を見に行くの、私なら寝転がってTV見てたいよ、なんてついに行かなかった。

ところがこの期間中、九州である研究会が開催された。そこで仲間4人とそれをだしにして遊びに行こうと決定。長崎まで列車、そこからレンタカーで雲仙、阿蘇、別府と回った。長崎では孔子廟で他の団体客にまぎれて無料入場、特別の蛇踊りショーまで。その罰か最後の大分で台風襲来。飛行機はおろか列車もストップ。やっと開通した列車でとにかく飲まず食わずで大阪まで到着、時間は午前3時。びっくりしたのはプラットホームに始発の新幹線を待つ乗客の群れ、しかもホームの両側に列車が止まっているのに中には入れない、これが当時の国鉄の規則だった。もちろん客の中には駅員に詰め寄っているものがたくさんいたが規則の一点張り。

そこで正義感あふれるスノッブの私、駅長に掛け合ってくる、と駅長室へ。驚いたのは新幹線の駅長室の立派なこと。たぶん20畳はあろうかという広さに赤じゅうたん。これには若干ビビった。

その私を平常心に戻させたのが、やはりいた、ここに文句を言いに来ていた若者。こんなの駅長にころりやられて憤まんやるかたなく退場。さておつぎは私、さすがに一見紳士風の私には駅長も丁寧に「何か?」私も「こんなお忙しいところを」と答え「実は日本人としてこれでよいのかと」駅長驚いて「は?」「いや、ホームにお客が溢れているのに列車のドアを開けてはいけないそうで」「そうです、これは規則なんです」「分かります。ただ見てますとホームで寝ているお客さまもいるようです。考えていただけませんか。もし駅長の奥様がそこにいらっしゃって万博見学の外人の目の前でコンクリートの上に寝ているお姿を想像なさったら、これは日本の恥になってしまうのでは」

駅長はたじろいだ。「分かりました、さっそく関係方面に手配してみましょう」「ではよろしく」そのわずか10分ほど後、駅のアナウンス。「始発まで列車を開放いたしますので中でお休み下さい」

世の中こんなもんです。