絶好調だそうだ、小泉首相。自信にあふれひるまない。昨日首相になって千日が過ぎた。戦後6人目の千日達成首相だ。福田官房長官は最近の小泉首相を自分より「もっと悪口を言われているが、全然くじけない」と評価している。
「聖域なき構造改革」を旗印に空前の人気で首相になった小泉さんは、今その国民的人気がない。その代わり絶大な評価をしてくれる人がいる。ブッシュだ。世界で最も強い権力を持った男が小泉さんを評価してくれるのだから、国民の人気取りをしているより楽しいはずだ。
しかし、許せない。小泉さんがブッシュの人気を得るためには莫大な国家予算が使われている。自衛隊派遣のために337億円の金が消える。国民一人当たり290円の負担だ。これとは別に去年と今年で1,650億円の無償資金協力を行う。さらに2007年までに3,850億円の資金協力をすると約束している。資金協力の約束額は合計で5,500億円。国民一人当たり4,230円の負担だ。
な〜んだ、意外と安いと思っている方。次がある。
実は、ブッシュが小泉大好きの理由は、目に見える戦争加担協力だけではない。目に見えない資金援助があるからだ。
日本は世界の先進国で最悪の国債残高を今年も達成しようとしている。その額483兆円だ。国民一人当たり370万円もの金を政府に貸している。3人家族なら1千万円を超える。ところが、日本が保有する外貨準備高は6,735億ドル(71兆円)と世界一だ。
これがどういう関係か。よ〜く読んでほしい。風が吹けば桶屋がもうかる論だ。
外貨準備高は、例えばトヨタが車をアメリカに売る。1台330万円だった。それが、アメリカだからドルで買われる。3万ドルだ。だから日本に3万ドルくる。それを銀行が330万円に換えてトヨタに支払う。
その3万ドルの米ドルは例えば誰かが今度ドルで石油を買うときにとっておく。これが外貨準備高だ。ところが、この外貨準備高は円高防止のためにドル買いするときにも使うお金なのだ。これが、最近やたらと多い。
足りないもんだから借金してまで外貨準備高を増やしてドルを買っている。どこから借金すかというと日本政府からだ。政府は世界で最悪の借金をしている。そんなお金はない。だから、また「政府短期証券」という名の国債を発行してまかなう。
こうして日本の外貨準備高は去年1年間で30兆円近く増えた。こういう莫大なドルはどうするのか。このドルでアメリカの政府証券を買う。つまりアメリカの国債を買うのだ。昨年もこのお金で15兆円ばかり買った計算だ。国民一人当たり11万円だ。
ブッシュは小泉にドル安にならないようドルを買ってくれと頼む。日本はお金がないから政府が国民からお金を借りる。そのお金でドルを買う。すると日本には使わないドルが残ってしまう。仕方がないからそのお金でアメリカの国債を買う。入ってきたお金でアメリカはものを買う。めぐりめぐれば、日本人一人当たり11万円をアメリカに寄付していることになる。アメリカの人口は日本の約倍だから、アメリカの人たちは日本がドル買いをしてくれるだけで一人当たり年間5万円強の援助を日本からもらっている計算になる。お陰でアメリカの財政赤字は破綻しなくてすむ。そのため、ブッシュも安心して戦争ができる。次の選挙も勝つ自信たっぷりだ。
いやな顔ひとつせず、いつまでもブッシュに貢ぐ人。そんな人は世界広しといえども小泉さんしかいない。ブッシュ大統領がどうして嫌いになれるだろうか。その小泉さんを応援する私たち。そのために今年も私の財布から10万円が出ていくのか。あなたの財布からもですよ。え?3人家族で今子供が生まれた?じゃ40万円じゃない。え、まだ、寝たきりのおばあちゃんをおじいちゃんが面倒見ているって?じゃ、60万円じゃない。戦争加担金も2、3万円用意しないと。
2004年1月21日(水)
参考資料:
Microsoftエンカルタ総合大百科2003
参考サイト: